2023年3月18日
都会的で洗練された空間に合わせ、ホワイトを基調としたオーダーキッチンへ。

限られたマンションのキッチンスペースを活かしながら、使いやすさと収納力、デザイン性を兼ね備えたキッチンリノベーションを行いました。
今回は、一般的な「対面式キッチン+背面カップボード」とは異なるレイアウトを採用。料理をする姿をリビングから見せたくないというご要望にも配慮し、空間に合わせたオーダーメイドならではのキッチンを実現しています。
タワーマンションのキッチンリノベーション|配置を決めるポイント
マンションのキッチンリフォームでは、戸建てと比べて配管や梁、窓などの条件があるため、自由にレイアウトを変更できるとは限りません。
特にタワーマンションでは、窓の位置を変えられないことや、窓の前にレンジフードを設置できないことなど、さまざまな制約を考慮する必要があります。
今回のキッチンリノベーションでも、まずは冷蔵庫・シンク・コンロの位置関係から検討しました。
キッチンの形状や動線が決まった後に、カウンターの素材、扉の面材、カラー、設備機器などを選定。
オーダーキッチンでは、デザインだけを先に決めるのではなく、空間の条件と使い方からレイアウトを考えることが重要です。
一般的には、リビング・ダイニング側に向いた対面式キッチンと、その背面にカップボードを設置するレイアウトが多く見られます。
一方、今回はあえて異なる配置を採用しました。
対面側にカップボードを配置し、壁面側にシンクを設置。さらに、小壁によってコンロがリビング側から見えにくいレイアウトとしています。
「料理中のキッチンをあまり見せたくない」という方にとって、このようなレイアウトは一つの選択肢になります。
オーダーキッチンなら、一般的なレイアウトに合わせるのではなく、住まい方やライフスタイルに合わせてキッチンの形そのものを考えることができます。

コンパクトなオーダーキッチンを使いやすくするポイント
細く長いキッチンスペースは、カラーやレイアウトによっては閉鎖的な印象になりやすい空間です。
今回は床・壁・天井をホワイトでまとめることで、空間全体に明るさと広がりを感じられる仕上がりにしました。
キッチン自体も、必要な機能を絞り込んだコンパクトなL型キッチンです。
構成は、シンク・食洗機・コンロを中心としたシンプルなもの。
必要以上に収納や設備を詰め込まず、動線をコンパクトにまとめることで、調理や片付けがスムーズに行えるキッチンになっています。
写真手前、シンクの左側には冷蔵庫を配置。
「冷蔵庫→シンク→調理スペース→コンロ」という日常の動きを考えながら、それぞれの位置を決めています。
また、キッチンとカップボードの扉はすべて手掛けタイプを採用しました。
ハンドルなどの突起をなくすことで、限られたスペースでも身体や衣服が引っ掛かりにくく、キッチンとカップボードの間をスムーズに移動できます。
コンパクトなキッチンだからこそ、こうした細かな寸法や動線の工夫が使い勝手を大きく左右します。
さらに、キャビネットを必要最小限に抑えることで、その分、食洗機などの機器類にこだわることも可能です。
「キッチンは大きければ使いやすい」というわけではありません。
使う人の調理スタイルや収納する物の量に合わせて必要な機能を整理することで、コンパクトでも使いやすいオーダーキッチンをつくることができます。

オーダーカップボードで収納力を確保
コンパクトなキッチンを使いやすくするためには、キッチン本体だけでなく、カップボードの収納計画も重要です。
今回のカップボードは十分な収納量を確保しながら、配膳や盛り付けを行えるカウンターとしても活用できるよう計画しました。
キッチン本体をコンパクトにまとめ、その分カップボードに収納機能を持たせることで、限られたスペースでも効率よくキッチン用品を収めることができます。
オーダー家具としてカップボードを製作する場合は、
調理器具の種類
食器の量
キッチン家電の種類
家電を置く場所
ゴミ箱の位置
使用頻度の高い物・低い物
などをあらかじめ整理しておくことがポイントです。
収納する物とその位置を具体的に考えておけば、「せっかくカップボードをつくったのに収納しきれない」「家電を置く場所が足りない」といった失敗も防ぎやすくなります。

引き出し収納と開き戸収納の使い分け
収納方法についても、使い方に合わせた選択が重要です。
引き出しは奥まで見渡しやすく、物の出し入れがしやすいのが特徴。一方、開き戸は内部にデッドスペースが生じる場合があります。
引き出し収納は開き戸に比べてコストが上がる場合もありますが、毎日使うキッチンだからこそ、長期的な使いやすさを考えて選択することも大切です。
また、引き出しの内部にダストボックスを組み込むなど、ゴミ箱まで含めて収納計画を行うこともできます。
「余計なものは表に出さない。表に出すものは、見た目にもこだわる。」
そんな考え方で収納を計画すると、キッチンはよりすっきりとした印象になります。
デザインと機能性を両立したオーダーキッチン
キッチンは毎日使う場所だからこそ、デザインだけでも、機能性だけでも十分とは言えません。
収納量、動線、設備機器、素材、メンテナンス性、耐久性など、さまざまな要素をバランスよく考えることが、長く愛着を持って使えるキッチンにつながります。
今回のようなマンションリフォームでは、建物の条件によってキッチンの配置やサイズに制約が生じることもあります。
だからこそ、既製品のキッチンを空間に合わせるのではなく、住まいの条件や暮らし方に合わせてキッチンそのものを設計する「オーダーキッチン」という選択肢があります。
ワイズキッチンファクトリーでは、オーダーキッチンだけでなく、カップボードや収納家具などのオーダー家具まで含め、住まい全体の使い勝手とデザインを考えたご提案を行っています。