オーダーキッチン|高級感のある鏡面塗装扉と、建物の形状を生かした変形キッチン|東京都港区
2019年8月22日
建物の形状に合わせ、既製品では実現しにくい複雑な形状をゼロから設計。
空間を無駄なく活用した、オーダーキッチンならではの一台に仕上げました。

建物の形状を生かす、オーダーキッチン
土地の形状によって建物の形が決まり、さらに建物の形状によって、キッチンに使えるスペースやレイアウトにも制約が生まれます。
「この形の部屋に、どうキッチンを納めるか」
そんなときこそ、既製品のサイズや形状に空間を合わせるのではなく、キッチンそのものを空間に合わせて設計するという考え方があります。
こちらのお宅は、RC造の住宅をリフォームした事例です。
鉄筋コンクリート造では、木造住宅のように柱を撤去して梁で補強したり、窓の位置を変更したりすることが難しく、既存の柱や梁、窓の位置を生かした計画が必要になります。
そこで今回は、既存の建物形状を生かしながら、キッチンの形状を一から設計。
複雑な空間にも無理なく納まり、デザイン性と使いやすさを両立させています。
「見せる場所」と「隠す場所」を考えたレイアウト
こちらのお宅では、多くのゲストを招き、振る舞い料理を楽しまれることを想定してキッチンを計画しました。
コンロを対面側に配置することで、料理をしながらゲストとのコミュニケーションが取りやすいレイアウトに。
一方、シンクは少し見えにくい位置に配置し、調理中の洗い物などが視界に入りにくいよう配慮しています。
オーダーキッチンでは、単に収納量や設備を決めるだけではなく、「誰が、どのようにキッチンを使うのか」まで考えてレイアウトを設計できることも大きな魅力です。

柱の形状に合わせて、カウンターを加工
このキッチンの特徴のひとつが、カウンターの複雑な形状です。
左側のカップボードカウンターは奥行450mm。
それに対して右側のシンクカウンターは奥行650mmあります。
さらに、その2つをつなぐ位置には柱があり、その柱自体も完全な直角ではありません。
そのため、柱の形状に合わせてカウンターを加工し、空間にぴったりと納める必要があります。
このような複雑な形状に対応できることは、オーダーキッチンならではの強みです。
素材によって異なる、カウンター加工の方法
カウンターの加工方法は、使用する素材によっても異なります。
天然石や鉱石などの場合は、あらかじめ現場の形状を型紙に取って製作する方法が基本です。
一方、人工大理石は比較的加工がしやすいため、現場で細かな調整をしながら仕上げることもできます。
人工大理石は樹脂素材のため、専用の薬剤を使って接合することができ、つなぎ目を目立たせずに大きな一枚のカウンターとして仕上げたり、凹凸のある複雑な形状に加工したりすることも可能です。
天然石や鉱石の場合は、「ウォータージェット」と呼ばれる特殊な加工技術を用います。高い水圧で水を噴射し、素材を切断する方法で、精度の高い加工が可能です。
ステンレスの場合は、溶接して接合した後に研磨する方法があります。ただし、現場での加工にはスペースや工程、費用などの条件が必要になるため、事前の製作段階で加工方法を検討することが重要です。
このように、素材の特性を理解したうえで加工方法を選び、現場の条件に合わせて製作することも、オーダーキッチンづくりでは欠かせない工程です。

ゼブラウッドの横木目と鏡面塗装で、高級感と実用性を両立
キッチンの扉には、ゼブラウッドを横木目で使用し、鏡面塗装で仕上げました。
特徴的な木目を横方向に揃えることで、空間に落ち着きと統一感を与えています。
鏡面塗装による艶やかな表情は、空間に高級感をもたらすだけでなく、汚れを拭き取りやすく、日々のお手入れがしやすいという実用性も兼ね備えています。
床には無垢のチーク材を採用。染色した上からUV塗装を施し、深みのある色合いと上質な質感を表現しています。
重厚感のあるチークの床と、ゼブラウッドの鏡面塗装を施したキッチン。
異なる素材と色のコントラストが、空間全体に美しい奥行きを生み出しています。
照明によって変わる、キッチンの表情
照明計画にも工夫があります。
空間全体を明るくする照明だけでなく、間接照明も組み合わせることで、シーンに合わせて異なる雰囲気を楽しめるよう設計されています。
建物に合わせて、暮らしに合わせてつくる
既製品のキッチンでは、空間の形状に合わせることが難しい場合があります。
オーダーキッチンなら、建物の形状や既存の柱・梁、窓の位置などを考慮しながら、サイズやレイアウト、素材、収納、設備まで一つひとつ設計することができます。
「この空間だからこそできるキッチン」を考える。
それは、オーダーキッチンだからこそ実現できる、住まいづくりの楽しさのひとつです。
Y’s KITCHEN FACTORY URL www.yskitchen.co.jp