アンティーク家具の映えるインテリアへリフォーム。。。神奈川県川崎市麻生区
2019年11月1日
このアンティーク家具をカビから守る為に出発したリフォームです。
斜面に立つマンションの為、周囲の一部は崖に面し、地下のような湿気が上がってきます。
その為、部屋の中にカビが発生し、寝室としての利用を諦め、アンティーク家具を置く部屋として使っていたが、それも限界。
カビ対策をしつつ、カッコイイ寝室にして欲しいというご要望となりました。
折角寝室がガラッと変わるので、全ての部屋の建具もデザイン性のあるものに作り直して交換しますが、ドアハンドルは
気に入ってる真鍮製なので、再利用します。
元からあった換気口では、単に湿気を吸い込んでいるだけの様子で、自然換気や断熱材の充填だけでは湿気対策としては十分でない為、
強制換気によって空気を入れ替えるようにご提案しました。
そして、この1室は完全にスケルトンにして、壁の中の断熱をしつつも、壁の中を空気が循環するように対策しました。
カビでお悩みの方は多いと思いますが、健康の為にもあまり放っておかず、早めに対策を取られた方が良いと思います。
表面の黒いカビは、発生しているカビのホンの一部ですから。。。
床暖房をそのまま生かしながら、フローリングはオーク材を特注色で塗装して、ヘリンボーン仕上げとしました。
30㎝×8㎝位の小さなフローリングを1つ1つ張っていくので、非常に手間が掛かりますが、仕上がると流石に美しいデザインです。
天井は無垢材を格子状に組み、そこに2段階に2種類のモールディングを廻す事で、クラシック且つ豪華な装飾の天井にしました。
折り上がった一番上の天井は直接コンクリートの為平坦ではないので、調整しながらの施工で、こちらも非常に手間が掛かります。
ステイン塗料で染色し、仕上げにクリアのウレタンの5分艶で若干の艶を出しています。
中央にはシーリングファンを輸入設置し、ここでも部屋の空気を動かす事を意識しています。
サッシは内窓を造作し設置し、これで窓からの結露の心配も無くなります。
アルミではなく、木で作っているので、部屋の素材感、雰囲気を壊しません。
景色が大変良いので、変に格子を付けたりせず、なるべく細い木枠で作って視界の邪魔をしないようにしています。
壁紙はお客様が海外で買って帰られた紙クロスを使い、部屋の質感を落とさないようにしています。
カーテンはこれまで使っていた物を仮に付けています。ソファカバーもまだ以前のままです。
ベットもまだ届いてないので、仮の物です。
両サイドにはイギリスの本物のアンティークレンガを使いました。地震などで落下するといけないので、ただの接着ではなく、
アルミのフレームに引っ掛けてから、モルタルの目地材で埋めて固定する方法にしています。
中央は間接照明の埋め込み分押し下げてあり、アンティークではないですが、珪藻土のように、湿気や臭気を吸収する、
石調のタイルを使っています。
空気を動かす、素材の質感にこだわる、光による表情を豊かに創る、そんなキーワードが実現したリフォームとなりました。
因みに、キッチンと洗面化粧台は7年ほど前に、弊社で天然石カウンターで仕上げていますので、今回はクリーニングと、再コーティングをして、
水栓、排水の金物を交換して再び奇麗な状態にリフレッシュさせて頂きました。
まだまだ長く愛用して頂けそうで嬉しく思います。