オーダー家具|収納のない部屋に、暮らしに合わせた収納スペースを。|東京都新宿区
2021年8月20日
収納が少ないワンルームや、スケルトン階段のあるメゾネットでは、「家具を置く場所がない」「収納を増やしたいけれど、部屋を狭くしたくない」と悩まれる方も少なくありません。
そんなときにおすすめなのが、空間に合わせてつくるオーダー家具・造作収納です。

壁面収納やウォークインクローゼット、パントリーなど、収納家具にはさまざまな方法があります。
特に狭小住宅やミニマリスト向けのコンパクトな住まいでは、間取りを大きく変更するのではなく、家具そのものを間仕切りや収納スペースとして活用することで、限られた空間を無駄なく使うことができます。
今回ご紹介するのは、東京都新宿区のメゾネットタイプのマンションリフォーム。
1階・2階ともワンルームの住まいで、「できるだけ物を増やさず暮らしたいけれど、最低限必要なものを収納できる場所は確保したい」というご相談をいただきました。
床を上げて、その下を収納スペースに
最初にご提案したのが、床下を収納として活用する方法です。
床を一定の高さまで上げ、その下を収納スペースとして利用。手前側は引き出し式にし、奥側は上から開けられる仕様にしました。
床を上げた分だけ、部屋の床面積をそのまま収納として活用できるため、家具を置くためのスペースを新たに確保する必要がありません。
「収納家具を置くと部屋が狭くなる」という悩みに対して、空間そのものを収納に変える考え方です。
また、今回の建物は、一般的な住宅のように90度で構成された場所がほとんどなく、さまざまな角度でつくられています。
そのため、現場の形状を正確に型取り・採寸し、細かな寸法まで合わせて製作することが重要でした。
既製品の家具では対応しにくい形状でも、オーダー家具なら住まいの形に合わせて製作することができます。

スケルトン階段の下も、収納スペースとして有効活用
次に活用したのが、スケルトン階段の下のスペースです。
施工前は階段下がオープンになっており、下から見えるだけでなく、ホコリも入りやすい状態でした。
そこで、蹴上部分に板を取り付けて視線を遮り、階段下を収納スペースとして活用できるようにしました。
さらに人感センサー付きの照明を設置。収納の扉を開けたり、スペースに入ったりすると照明が点灯するため、スイッチを探す必要がなく、消し忘れの心配もありません。



壁をつくることで、収納の可能性が広がる
今回の収納づくりで大きなポイントとなったのが、新たに壁をつくったことです。
一見すると、壁を増やすことで部屋が狭くなるように思えます。しかし、収納を計画するうえでは、壁があることでできることが大きく広がります。
クローゼットドアを取り付けたり、吊戸棚を設置したり、間接照明を組み込んだりと、限られたスペースを立体的に活用できます。
内部には高さを自由に調整できるガチャ柱を採用し、収納するものに合わせて棚の位置を変えられるようにしました。
さらに、棚の前にはあえてフリースペースを確保。
購入したものを一時的に置いておく場所として使えるほか、急な来客時に、室内に出ているものを一時的に収納する「避難場所」としても活用できます。
収納は「物をしまう場所」だけではなく、暮らしの中で一時的に物を置ける場所まで含めて計画することが、使いやすい住まいにつながります。
デスク上には、飾り棚もオーダー製作
最後に、デスク上には飾り棚を設置しました。
収納量を増やすだけでなく、お気に入りのインテリアや小物をディスプレイできる場所をつくることで、実用性とデザイン性の両方を高めています。
電気工事が必要な部分についても、家具の製作・施工と合わせて計画。
配線や照明の位置まで事前に考えておくことで、後から配線が露出したり、家具と照明の位置が合わなかったりすることを防ぎ、すっきりとした空間に仕上げることができます。

「何もない場所に収納をつくる」方法には、大きく分けて大工工事と家具工事があります。
今回は、収納部分をオーダー家具として工場でプレ製作し、現場へ搬入・施工しました。
あらかじめ工場で製作しておくことで、現場での加工を最小限に抑えられ、施工期間の短縮にもつながります。
また、今回のように建物の形状が複雑な場合でも、事前に正確な採寸・型取りを行い、それに合わせて家具を製作することで、現場に合わせた精度の高い収納をつくることができます。
「収納がないから家具を置く」のではなく、住まいそのものに合わせて収納家具をつくる。
それによって、限られた面積でも暮らしやすさと収納力を両立させることができます。
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