2022年12月12日
限られたスペースでも、憧れのアイランドキッチンを実現。グレーを基調としたエレガントなデザインに、装飾や輸入シンクを組み合わせ、家具のように美しいコンパクトキッチンが完成しました。

対面で家族と過ごせる、コンパクトなアイランドキッチンへ
今回ご相談いただいたのは、東京都町田市の戸建て住宅にお住まいのお客様です。
もともとは壁側にI型キッチンが設置されていましたが、「家族と対面しながら料理ができるアイランドキッチンにしたい」というご要望がありました。
一方で、キッチンの設置スペースには限りがあり、壁・床・天井はそのまま活かすという条件もありました。
そこで、限られた空間に必要な機能を収めながら、海外インテリアのようなエレガントな雰囲気を楽しめるキッチンをご提案。グレーを基調としたキャビネットに装飾を加え、機能性だけでなく、家具のような美しさにもこだわりました。

ダクトや配管の移設を工夫し、アイランドキッチンを実現
壁付けのI型キッチンからアイランドキッチンへ変更するには、デザインだけでなく、換気ダクトや給排水管、ガス配管、電気配線などの移設も検討する必要があります。
今回の住まいでは、天井裏にダクトを通すための十分なスペースがありませんでした。そのため、ダクトを天井下に通し、周囲を化粧梁で覆う方法を採用しました。
この化粧梁は、ダクトを隠すだけでなく、ペンダントライトを設置するためのデザイン上のアクセントにもなっています。施工上の制約を、空間を引き立てる意匠へとつなげました。
また、床はコンクリートの上にタイルが貼られた構造だったため、給排水管や配線を通す部分を斫り、配管・配線を移設したうえでモルタルによる埋め戻しとタイルの復旧を行いました。
このように、既存の住まいの条件を確認しながら施工方法を工夫することで、ご希望のレイアウトを実現しています。

装飾を施したセンターフードとカウンターで、家具のような佇まいに
アイランドキッチンの換気設備にはセンターフードを採用。装飾を加えることで、無機質になりがちな設備の印象を和らげ、キッチン全体のエレガントな雰囲気になじませました。
さらに、ダイニング側のカウンター下は、椅子を置けるように足元のスペースを広く確保しています。
小さなお子様の様子を見守りながら家事をしたり、家族と会話を楽しんだり。キッチンを単に料理をする場所としてではなく、家族が自然に集まれる空間として計画しました。
カウンターの縁にも装飾を施し、細部までデザインを統一。機能的な設備でありながら、インテリア家具のような存在感を持つアイランドキッチンに仕上げています。

幅2,100mmに機能を集約。将来の食洗機設置にも配慮
正面から見ると、今回のアイランドキッチンはとてもコンパクト。それでいて、調理や洗い物に必要な機能をしっかりと備えています。
キッチン内部の構成は、右側から次のとおりです。
スパイスラック:幅150mm
ガスコンロ:幅600mm
引き出し収納:幅450mm
シンク:幅600mm
オープンキャビネット:幅300mm
合計幅は2,100mm。 限られたスペースに必要な設備と収納をバランスよく配置しました。
さらに、将来ビルトイン食洗機を設置したくなった場合には、幅450mmの引き出し部分を入れ替えられるように計画しています。
今の暮らしに必要な機能を備えるだけでなく、ライフスタイルの変化にも対応できるようにしておくことも、オーダーキッチンならではの工夫です。
オープンキャビネットにはコンセントも設け、調理家電を使いやすいよう配慮しました。限られたスペースでも、使い勝手を妥協しないレイアウトを目指しています。

既存のKOHLER(コーラー)のエプロンシンクを再利用
今回のキッチンで印象的なのが、クラシックなデザインのエプロンシンクです。
採用したのは、輸入水まわり製品で知られるKOHLER(コーラー)のシンク。実は新しく購入したものではなく、以前からお使いだったシンクを磨き直し、新しいキッチンに再利用しています。
エプロン部分の存在感があるシンクに、シェル(貝)モチーフの取っ手を組み合わせることで、海外インテリアのようなクラシックでエレガントな印象を演出しました。
キャビネットの取っ手は、貝モチーフのものと丸型のものを使い分け、色味をそろえることで統一感を持たせています。
また、シンクのホールキャップには他メーカーの製品を使用し、メラミン焼付塗装を施して仕上げました。異なる製品を組み合わせながら、全体のデザインになじむよう細部まで調整しています。
既存の設備を活かしながら、新しいキッチンのデザインに取り込めることも、オーダーキッチンの魅力のひとつです。

見えない部分の納まりにも配慮したキッチンづくり
デザインや使い勝手はもちろん、長く安心してお使いいただくためには、キャビネット内部などの見えにくい部分にも配慮が必要です。
今回のキッチンでは、シンク下に設けた電気式タッチ水栓の配線も、施工後に整理して納めています。
また、キャビネットの周囲には防虫パッキンを標準で装備していますが、輸入キッチンのような仕様を希望される場合など、お客様のご要望に応じて取り付けない選択も可能です。
見た目の美しさだけでなく、設備の納まりや細かな仕様まで、お客様の希望に合わせて検討しています。
制約のあるリフォームこそ、優先順位とイメージの共有が大切
今回は、壁・床・天井を大きく変更せず、限られたスペースの中でアイランドキッチンを実現するキッチンリノベーションでした。
ダクトや配管・配線の移設方法を工夫し、既存のエプロンシンクを再利用しながら、収納や調理設備、将来の食洗機設置まで考慮。デザインと機能性の両立を目指しました。
オーダーキッチンは、サイズや素材、設備、収納、装飾などを組み合わせながら、一人ひとりの暮らしに合った形を考えていくものです。
そのために大切なのは、ご要望の中で何を優先したいのかを整理し、完成後のイメージを共有すること。憧れのインテリアの写真や、好きなキッチンの資料などを見せていただくことも、具体的なご提案につながります。
ワイズキッチンファクトリーでは、お客様のお話を丁寧に伺い、理想のイメージをくみ取りながら、住まいの条件や使い勝手も踏まえたオーダーキッチンをご提案しています。