キッチンリフォームの費用はどれくらい?諸費用や注意点を詳しく紹介
老朽化や使いづらさ・ライフステージによる変化を理由にキッチンのリフォームを検討する人は多いでしょう。
しかし、そこで気になるのが必要となる費用です。全体の費用がどの程度になるのかを知っておくのは、キッチンリフォームを検討するうえで大切なポイントです。
この記事では、キッチンリフォームの費用について、部分的な交換からキッチン交換・間取り変更の際のレイアウト別の費用の違いや諸費用など、詳しく紹介します。
役立つ注意点も紹介するため、キッチンリフォーム検討の際の参考にしてください。
※費用相場については参考程度に留めおきください。
キッチンリフォームにかかる費用
キッチンリフォームを考えたとき、費用が気になって腰が重くなることがありますが、すべてのリフォームが高額になるわけではありません。
キッチンリフォームは大きく分けて、以下の3種類があります。
- 部分的な交換・設置(小規模)
- システムキッチンの交換(中規模)
- 間取り・レイアウトの変更(大規模)
この3種類のキッチンリフォームについて、かかる費用を紹介します。
部分的な交換・設置費用
調理設備の交換・設置は、キッチンリフォームの中では小規模ですが、設備の劣化が解消されるだけでも、キッチンの使用感は十分良くなります。
小規模なキッチンリフォームである部分的な交換・設置は以下の通りです。
リフォーム内容 | 交換・設置費用相場 |
---|---|
ガスコンロからガスコンロへ交換(ビルトイン) | 3万5千~20万円 |
IHからIHへ交換 | 5万~22万円 |
ガスコンロからIHへ交換 | 9万〜25万円 |
IHからガスコンロへ交換 | かなり高額。見積もりが必要 |
レンジフード交換 | 4万〜20万円 |
シンク交換 | 10万〜30万円 |
ビルトイン食洗器交換 | 10万〜20万円 |
ビルトイン食洗器設置(後付け) | 10万〜25万円 |
キッチンパネル交換 | 4万〜7万円 |
背面・壁面収納のリフォーム | 20万〜50万円 |
交換の際にグレードやサイズが変わるなどを含めると、費用相場は幅広くなります。
設備機器のほとんどは寿命が10年であるため、部分的な交換をするだけでも作業効率が上がり、使い心地がよくなります。
システムキッチンの交換費用
中規模なキッチンリフォームとして、システムキッチンの交換があります。キッチンの寿命は10〜20年といわれています。
間取りの変更がなく、元のレイアウトと同様のシステムキッチンに交換する場合の費用相場は以下の通りです。
キッチンレイアウト | 交換費用相場 |
---|---|
I型キッチン | 45万〜150万円 |
Ⅱ型キッチン | 150万〜250万円 |
L型キッチン | 50万〜150万円 |
U型キッチン | 140万〜230万円 |
アイランド型キッチン | 100万〜200万円 |
ペニンシュラ型キッチン | 100万〜150万円 |
レイアウトや間取りを変更する場合は、さらに費用がかかります。
間取りを変更する場合の費用
間取りを変更するキッチンリフォームは、給排水配管やガス・電気配線・換気ダクトなどの工事が必要になる場合があるため、費用も大きくかかります。
ここでは、間取り変更に伴ってレイアウトが変更になる場合の、システムキッチンの設置費用についての例を紹介します。
既設壁付けキッチンをI型システムキッチンに
既設の壁付けキッチンをI型のシステムキッチンに交換する場合、費用相場は40万円〜110万円です。
システムキッチンは別名『ビルトインキッチン』といい、キッチン本体は以下の3つの設備が1枚の天板(ワークトップ)によって一体化しています。
- コンロ台(ガスコンロまたはIHコンロ)
- 流し台(シンク)
- 調理台(キャビネット)
これらの設備の自由な組み合わせで成り立っているものをセクショナルキッチン(コンビネーションキッチン)といい、他にもブロックキッチン・キッチンセットなどとも呼ばれます。
それぞれが別の台のため、不具合が起こった台だけを交換することができます。
一方システムキッチンは一体化しているため手入れがしやすいうえに見た目もよく、食洗器や浄水器などを組み込むことも可能です。
機能的にもデザイン的にも人気のため、システムキッチンに交換する家庭は増えています。
壁付けキッチンを対面式に
壁付けキッチンから対面式にレイアウトを変更する場合は、通路確保や配線・給排水配管の変更工事が必要になるため、リフォーム費用が高額になります。
壁付けキッチンからレイアウトを変更する場合の、費用相場は以下の通りです。
レイアウト変更 | 費用相場 |
---|---|
ペニンシュラ型に | 60万〜200万円 |
アイランド型に | 150万〜300万円 |
L型に | 100万〜250万円 |
U字型に | 140万〜300万円 |
Ⅱ型キッチンに | 100万〜250万円 |
壁付けから対面式に変更になる場合は、広めの設置スペースが必要です。
リビング・ダイニングの広さに影響が及ぶ場合があるため、間取りについても慎重に検討しましょう。
キッチンの種類を変えずに位置を移動
キッチンの種類を変えずに位置を移動することで、キッチンの購入費用が抑えられるリフォームもあります。
キッチンを移動するときは排水管や水道管・電気配線や換気扇の位置などの移動先の場所との兼ね合いや、キッチンの劣化状態にも注意が必要です。
キッチンを移動する場合の費用相場は以下の通りです。
- レイアウトを変更せずに移動する……20万~70万円
- 壁付けI型キッチンを対面式レイアウトに移動する……150万〜250万円
- 壁付けI型キッチンをアイランド型レイアウトに移動する……200万〜300万円
キッチンの寿命は約20年といわれており、リフォームで移動した後にあまり時間が経たないまま買い替えになる場合があるため、あまり推奨されていません。
場合によっては移動よりもキッチンを新調した方がいい場合もあるため、リフォーム業者とよく相談しましょう。
別のフロアへ移動
例えば1階から2階へ、またその逆など別のフロアへキッチンを移動するようなリフォームの場合、費用の相場として250万円以上かかる場合があります。
給排水管などの配管や電気配線・ダクトなど、移動や延長が必須となるためほとんどが高額になります。
元々キッチンのあった位置の真上または真下への移動にすると移動距離が短くなって費用を抑えられるため、検討してみましょう。
キッチンリフォームにかかる諸費用
キッチンリフォームでは、キッチン自体の商品代金以外にかかる費用があります
キッチンをリフォームする際にかかる諸費用について紹介します。
工事費用
キッチンリフォームでは、キッチンの商品代金以外に各工事費用がかかります。
一般的な工事費用の内訳は以下の通りです。
工事費用内訳 | 工事内容 | 費用相場 |
---|---|---|
仮設工事 | 保護・防汚のための養生作業 | 1万円 |
解体工事 |
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住宅設備工事 | 本体の組み立て・設置 | 10万円~ |
電気・衛生設備工事 |
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内装工事 |
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諸経費 |
| 合計が工事全体の費用の10~15% |
本体購入の他に費用がかかる部分を紹介しましたが、電気・衛生設備工事は移動距離、内装工事はキッチンの規模でかさむ部分といえるでしょう。
システムキッチンのグレードによる費用の違いがある
システムキッチンメーカーは、各社とも3段階の価格帯で商品を展開しているため、システムキッチンはグレードの違いで価格に違いが見られます。
シンプル・ノーマル(スタンダード)・ハイグレードに分かれていて、シンプルとハイグレードで価格に100万円近い差があるものもあります。
リフォーム費用を抑えたいと考える場合、本体のグレードを思った以上に高く設定していないか確認するといいかもしれません。
キッチンをリフォームする場合の注意点
キッチンをリフォームする場合の注意点を紹介します。
安い買い物ではないため、ポイントを押さえて余計な出費をしないよう気をつけるヒントにしてください。
オプションが増えると費用も高くなる
キッチンのリフォームで費用の多くを占めるのは本体価格ですが、住宅設備の中でもキッチンは特にオプションの種類が多いため、付け過ぎに気をつけましょう。
費用を抑えたい場合は、追加しているオプションが本当に必要なものであるのかをよく考える必要があります。
オプションだけでも費用がかさむことは少なくないため、ひとつひとつ確認してみましょう。
マンションの場合、できないことがある
マンションのキッチンの場合は、建物の構造上の制約があるため、紹介したリフォームが叶わない場合があります。
マンションの床下はスペースが狭く、排水のための勾配を付けられなかったり、分電盤の容量に超えてはいけない容量があったりするため、守らなければならないルールがあります。
希望のリフォームができるかどうか、先に確認しましょう。
キッチンリフォームが得意な会社に依頼する
相談者の希望を聞いて優先順位をしっかり把握し、そのうえで有利なアドバイスをくれる、キッチンリフォームが得意な業者を探して依頼しましょう。
キッチンリフォームは、希望を詰め込みすぎると気付かないうちに費用が高くなってしまいます。
希望を考慮しつつ費用を抑える方法や、制限のある中で最大限工夫したリフォーム方法などについて教えてもらえるため、キッチンリフォームについて知り尽くした業者に依頼するのが安心です。
アフターフォローがあるか確認する
新しい、慣れないキッチンを使用していて何かあったときに相談できないのは不安であるため、アフターフォローがあるかどうか確認しましょう。
キッチンのレイアウト変更や間取りの移動があると、給排水配管や電気配線・ガス工事なども関わってくるため、工事終了後のトラブルが心配です。
有償か無償か、保証期間なども各業者によって違いがあります。
1年間の無料点検や保証などがある業者なら安心でしょう。
補助金・助成金を利用する
キッチンリフォームは、国や自治体で補助金や助成金の制度を利用できる場合があります。
2025年2月時点で実施の発表がされている補助金制度の例は以下の通りです。
申請のほとんどは業者が代理で行ってくれるため、事前に補助金制度を利用したい旨を相談しましょう。
各自治体の補助金制度については支援制度検索サイトで住んでいる地域を検索してみてください。
他にも、補助金制度ではありませんが、高齢の方のキッチンリフォームについては介護保険制度を利用して費用を抑えられる改修があります。
キッチンリフォームで補助金制度を利用する際は登録事業者への依頼が必要ですが、登録事業者であれば制度利用の相談も申請手続きも安心です。
見積もりは複数社から
キッチンメーカーによって工事費用には違いがあるため、見積もりは複数社、少なくとも2社以上から取りましょう。
複数社から見積もりを取って比較すると、費用を抑える効果の他にも、対応する際の態度や、不正な高額請求、内訳の不明瞭や不必要な工事の実施などを回避しやすくなります。
リフォームの見積もりの多くは無料ですが、出張費やプランニング料・診断料などの料金が発生する場合があるため、見積もりに費用がかかるかどうかを確認してから依頼します。
また、予算や希望のリフォーム内容の他に、複数の業者に見積をしている『相見積もり』であることを伝えましょう。
相見積もりは一般的なことであるため、よい取引を選択するためにも、安心して複数社から見積もりをしてもらいましょう。
まとめ
キッチンリフォームの費用がどの程度かかるのか心配で踏み切れないでいた人は、この記事を読んで相談に行くきっかけになれば嬉しいです。
リフォーム費用を抑える方法の一つに補助金制度の利用がありますが、ワイズキッチンファクトリーは補助金申請支援許可業者のため、制度と申請手続きについて1ヶ所でまとめられます。
また、オーダーキッチンメーカーでありながら建設業許可も取得しているため、間取りやレイアウト変更に必要な工事もお任せいただけます。
横浜・東京でキッチンリフォームをお考えの方は、ご予算とご希望のキッチンをワイズキッチンファクトリーにお聞かせください。
ご要望に合わせて、システムキッチンでは叶えられないオーダーメイドキッチンのご提案をさせて頂きます。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。