キッチンをペンダントライトで照らそう!選び方のポイントや実例を紹介
昔は居間とは離れていたキッチンですが、今ではリビングにキッチンがある間取りが多いため、おしゃれに演出する人が増えています。
その中でもペンダントライトは、リビングから見えるキッチンをセンスアップし、リビング全体を素敵な空間にしてくれます。
この記事では、ペンダントライトのメリット・デメリットや、ペンダントライトと組み合わせて活躍する他の種類のライト、ペンダントライトを選ぶポイントや注意点などを紹介します。
実例も併せて紹介するため、具体的なイメージの参考にしてください。
ペンダントライトとは
ペンダントライトとは、チェーンやコードなどによって天井から吊るして設置する照明器具で、特定のエリアを集中的に照らすのに役立ちます。
まずは、ペンダントライトがどのようなものであるのか、メリット・デメリットを紹介します。
デザインが豊富・インテリア性が高められる
ペンダントライトはデザインが豊富で、部屋の雰囲気にも合わせやすくインテリア性が高められるためおすすめです。
ペンダントライトのデザインの決め手となるシェードには、以下のような種類があります。
- ガラスシェード……透過光で部屋全体を照らせる
- ホーローシェード……北欧スタイルで人気。カジュアルな雰囲気
- 陶器シェード……明かりを灯していなくてもレトロでおしゃれ
- 磁器シェード……陶器同様レトロでおしゃれ。陶器よりも表面が滑らか
- 布シェード……布から漏れる光に暖かみがあり上品
- 紙シェード……さまざまな形のものが多く、洋紙・和紙など紙もさまざま
- エナメルシェード……光を漏らさないため局所的に照らせる
- ビーズシェード……ビーズをつなげてシェード状にしたもの。陰影が幻想的
- アンティークシェード……現代にはない個性的なものが多い
- シェードなし……電球のみを付けるタイプ。天井にも光が届く
シェードの形にはドーム型・円柱型やデザイン形、電球の付き方には多灯やシャンデリアなどがあり、光の広がり方や照らす方向などにも違いがあります。
デザイン・素材とも種類が豊富にあるため、選び甲斐があって楽しいでしょう。
取付簡単・料理がおいしそうに見える
ペンダントライトは、引っ掛けシーリングという配線器具が設置されていれば、差し込むだけで女性でも簡単に取り付けられます。
また、ダクトレールを使えば複数のペンダントライトが取り付けられるうえに移動も容易で、カフェ風のインテリアのように並べることも可能です。
料理がおいしそうに見えるため、ダイニングテーブルやカウンター上で映える画像が撮影できます。
配線は有資格者の電気工事が必要ですが、取り付けや移動が簡単であれば、ダイニングのレイアウトや模様替えもスムーズに行えるため、おすすめです。
導入しやすいコスト
ペンダントライトを利用するには、有資格者による引っ掛けシーリングライトや直付けの設置工事が必要です。
シーリング本体や作業料金・出張料金などを合わせると大体5,000~10,000円程度と導入しやすい費用相場となっています。
引っ掛けシーリングには家庭用ダクトレールをDIYで設置することも可能です。
引っ掛けシーリングとダクトレールの設置を一緒に依頼する場合は全部込みで3~5万円前後で、すっきりした見た目で設置してくれます。
直付けの場合は天井裏の配線に直接接続しますが、照明器具を自分で付け替えることができないため、後のことを考えた場合、引っ掛けシーリングがおすすめです。
ペンダントライト本体に関しては5,000~100,000円と価格が幅広いですが、安価なものだと3,000円くらいでも手に入ります。
全体は照らせない・背の高い人の邪魔になる
ペンダントライトは照らせる範囲が狭いため、他の照明と併用しながらインテリアの一部として使用するのに向いています。
料理や特定の場所は照らせますが、あまり低い位置に設置すると背の高さによっては手や頭をぶつけるかもしれないところがデメリットです。
広範囲に照らしたい場合は以下のポイントを押さえましょう。
- W数の大きい電球
- 高めに設置
- 光を通す大きめのシェード
本来は一部分を照らすための照明であることを踏まえて選び、丁度いい位置を検討しながら微調整して使用しましょう。
デザイン性が高い分、掃除が大変
ペンダントライトはデザインが豊富な分、掃除が大変な形状のものもあります。
キッチンで使うとホコリだけでなく油汚れも付くため、拭き掃除をこまめにしないとこびり付き、布や紙など素材によっては落としにくくなります。
掃除がしやすい形状や素材のシェードを選ぶのもお手入れを楽にする一つの手です。
汚れやすい場所で使うライトであるため、マメに掃除をするのがおすすめです。
キッチンで活躍するライトの種類
ペンダントライトは手元や特定の対象物を照らすことに優れていますが、他のライトにもそれぞれ役割やメリット・デメリットがあります。
ここでは、キッチンで活躍するライトの種類を紹介します。
シーリングライト
シーリングライトは、天井に直付けしてキッチンを高い位置から照らすライトです。
電池交換も簡単でコストパフォーマンスも良く、昔から多くの人に選ばれています。
キッチンでの使用で大きさが気になる場合は、小さめの小型シーリングライトもあります。
明るさや光の色を調節できる調光機能つきの機能性に富んだタイプや、洋室・和室向けなど、デザイン性の高いものもあり、メインのライトとして調理作業に適した定番です。
ベースライト
キッチンは比較的狭い空間であるため大きな照明の場合は圧迫感がありますが、ベースライトは細長いタイプでキッチンと相性がよく、メインとして定番の天井照明です。
1,500mmという長いタイプもあるため、キッチンに合わせた設置が可能です。
オフィスや学校などの施設で見かけますが、家庭でも人気のある照明で、部屋全体を広く明るく照らすことができます。
ダウンライト
ダウンライトは天井に埋め込んで設置される、キッチン以外にもリビングや寝室などどこでも使用されている万能な照明器具です。
天井とほぼ一体化してフラットになるため、見た目がすっきりして広さが感じられます。
直径10cm程度の丸い形で、種類が非常に多いうえに光のタイプも明るめ・控えめ、調光タイプ・調色タイプなど、選択肢が豊富です。
何個か並べて設置することで明るさも十分確保でき、場所を選びません。
スポットライト
スポットライトは特定の狭い箇所を明るく照らす、インテリア要素の強い照明です。
意図して強調したり、壁に光を反射・拡散させたりする演出が得意で、カフェやアパレルなどの店舗でもよく見かけます。
単体だと影ができやすいですが、複数で角度を付けながら照らせば解消できるため、ダクトレールで使用するケースも多く見られます。
広い範囲を照らすことはできませんが、光による演出が楽しい照明器具です。
ペンダントライトを選ぶポイントと実例
ペンダントライトを後悔のないように選ぶ際のポイントを、実例と併せて紹介します。
実際に使用されている具体例として、イメージの参考にしてください。
希望の高さにできるか
https://yskitchen.co.jp/blog/news144koukyuukittin.html
ペンダントライトは天井から吊るため、高過ぎれば明るさが足りず、低すぎれば邪魔になる可能性があるなど、どの程度の高さで設置するかがとても重要な照明です。
選ぶ際は、コード部分の長さを調整できるか、必要な高さにするためのコードが足りるかを確認しましょう。
施工例は天井に見えている梁からペンダントライトを下ろしているため、コードは長めのものを使用しています。
光を通す大きめのシェードに、電球のW数を大きくすればメインライトとして広範囲を照らせるため、アイランドキッチンに十分な光を与えています。
周りの雰囲気に合っているか
https://yskitchen.co.jp/blog/news151-pinkunokittin.html
ペンダントライトはそのデザイン性が魅力の照明のため、リビングやダイニングとの雰囲気に合わせて選びましょう。
選択肢が多いからこそ、キッチンだけでなくつながったリビングやダイニングにも似合うものが探せます。
施工例は、ピンクの可愛らしいキッチンの雰囲気を引き立てる、下を向いた花のようなフロストガラスのフリルのシェードです。
シーリングカバーとギャラリーの部分も、キッチンに合わせた艶消しゴールドで、その向こう側のリビングには同じテイストのシャンデリアが違和感なく覗いています。
明るさは十分か
https://yskitchen.co.jp/blog/news88.html
ペンダントライトはデザイン性が魅力ですが、照明として明るさが十分かどうかもしっかり見極めましょう。
設置できるのが1コだけならしっかり明るいものを選び、複数付けの場合は「〇畳用」などの記載を確認し、空間の広さに合った個数を設置すると安心です。
『キッチン用』となっているものは失敗が少ないためおすすめです。
施工例は、キッチンのライトも若干遠く、リビングのメインとなるライトが部屋のコーナーに立っているため、ダイニングテーブルに明るさが必要な配置といえます。
3つの光を通すガラスシェードのペンダントライトに十分な明るさがあり、キッチンの対面部分にはスポットライトも当てられ、雰囲気のある光の演出が見事に成功しています。
明かりの色もさまざま
https://yskitchen.co.jp/blog/news156-youkankittin.html
照明の元となるあかりの色は、以下の3種類があります。
- 電球色
- 温かみのあるオレンジ色
- 料理が美味しそうに見える
- 本来の色が分かりにくい
- 昼白色
- 電球色とは対照的な白いあかり
- 勉強や仕事に向く色
- 手元を照らすのにおすすめ
- 高齢者におすすめ
- 温白色
- 電球色と昼白色の中間
- 失敗が少ない色
- オレンジがかっているが、本来の色も見える
- この色と、上の色のどちらかなら、差があまり出ない
キッチンとリビングで色が違う場合、電球色と昼白色では色の差ははっきりと出るため、兼ね合いに注意しましょう。
明かりの色はそれぞれの特徴を確認した上で好みで選びましょう。
施工例は温白色が本格的な洋館調のインテリアキッチンによく似合うペンダントライトです。
木目や無骨な岩壁、チャコールグレーのタイルなどのアーステイストな雰囲気を壊さずにまとめる、柔らかい色です。
ペンダントライトを設置する際の注意点
おしゃれなキッチンを演出するペンダントライトですが、設置に関しては注意しなければいけない点がいくつかあります。
ペンダントライトを設置する際の注意点を紹介します。
取り付けができない場合がある
ペンダントライトが取り付けられない場合には、理由がいくつかあります。
- 選んだペンダントライトが耐荷重以上だった
- 引っ掛けシーリングがない
- ペンダントライトが配線器具の形状に合っていない
引っ掛けシーリングの場合、直付けと違って付けられる重さに限界があります。
また、そもそも引っ掛けシーリングがないとペンダントライトは自分で取り付けられません。その場合、追加工事が必要です。
そして引っ掛けシーリングは丸型や角型などがあり、シーリングの形に対応していないペンダントライトは使用できません。
思うように自分で設置できないことに気付いたら、無理をせず業者に相談しましょう。
電球交換ができないタイプがある
照明器具の中には、LEDが組み込まれた一体型になっていて、電球が切れた場合に自分で交換ができないタイプのペンダントライトがあります。
その場合、電球に何かあったらペンダントライトごと交換になるか、業者に依頼することになります。
LED一体型タイプの照明器具にはおしゃれなものが多いですが、購入時に自分で電球を交換できるかどうかを確認してから購入しましょう。
テーブルとの位置が合わない
ペンダントライトの位置が、カウンターやダイニングテーブルの真上にあるのが理想ですが、実際に設置してみると、位置が合わない場合があります。
設置前に細かく設定していない場合にズレることはよくあることですが、配線を後から追加・移動するには工事が必要です。
ダクトレールにしておいた場合は調整に融通が利くため、万一の対策として最初からダクトレールにしておくのも一つの手でしょう。
模様替えがしにくい
ダイニングテーブルの上にペンダントライトを設置すると、レイアウトが変えられない場合があります。
もしもの場合は『ペンダントライトコードハンガー』を使うと場所の移動や高さなどが調節可能です。
模様替えが好きな場合、最初からダクトレールをつけるという手もありますが、ペンダントライトを移動できる手段を確認しておくことをおすすめします。
まとめ
リビングやダイニングとつながった間取りのキッチンが増えている現代では、家族が集まるコミュニケーション空間の一部としてキッチンが存在しています。
そのような場所であるキッチンに、導入しやすいペンダントライトを取り入れて、居心地のいいおしゃれな空間を演出しましょう。
オーダーキッチンメーカーのワイズキッチンファクトリーは、建設業許可も取得しているため、電気配線の工事も行うことが可能です。
キッチンのオーダーと併せて、ペンダントライトの位置も細かく確認し、依頼主様の希望に合わせて設置します。
横浜・東京でオーダーキッチンをお考えの方はワイズキッチンファクトリーにお気軽にご相談ください。